仮免学科試験では、合計50点のうち45点以上の得点が必要です。
範囲は、学科教本1~10までであり、そこまで知識量が多いわけではありません。
しかし、ちょっとした修飾語の違いなどで正解が変わってしまうため、9割得点するためには細心の注意が必要です。
左折
まずは、「左折」に関する問題を見てみましょう。交差点を左折するため、交差点の直前で道路の左端に寄り、徐行しなければならない。といった正誤問題があるとします。
この文章は○でしょうか?それとも✕でしょうか?
正解は、✕です。
この問題におけるひっかけポイントは、「直前で」という文言です。これは、直前で左端に寄ってしまうと、自転車やバイクを巻き込んでしまう恐れがあるため、不正解です。
交差点を左折するため、あらかじめ交差点の道路の左端に寄り、徐行しなければならない。このように「直前で」→「あらかじめ」とすれば正しい文章になります。
追い越し
次に、「追い越し」に関する引っ掛け問題を見てみましょう。前を走行する車の左側に十分な間隔があるとき、左側から追い越してもよい。
この問題は✕です。追い越しは原則として右側から行わなければなりません。
しかし、次のような例外がひっかけとして出題されるので注意が必要です。
前の車を追い越すときは、どのような場合でもその右側を通行しなければならない。さきほどの原則に従えば、この問題は○になると思う方がいるかもしれません。
しかし、左側通行はあくまで原則です。例外として、前の車が右折しようとしている場合、その左側から通過することが可能なのです。
また追い越しが禁止の区域についても、注意が必要です。原則としては、交差点とその手前30メートル以内では、追い越しは禁止です。
しかし次のような問題が出題されることがあります。
優先道路を通行中のとき、交差点とその手前30メートル以内は追い越し禁止である。これが追い越し禁止の例外です。優先道路を通行中は、追い越し禁止ではなくなるので、この問題は✕となります。
徐行と一時停止
次に、「徐行」と「一時停止」に関する引っ掛け問題を見てみましょう。この2つのどちらかが問題文に登場したら、注意が必要です。
「徐行」すればよいところで「一時停止」しなければならないと書いてある問題がしばしば登場します。
逆に、「一時停止」しなければならないところで「徐行」しなければならない、と書かれている問題もよく見られます。
例えば、次のようなひっかけ問題が出題されます。
道路に面した場所に出入りするため、歩道にまたがるときは、徐行しなければならない。歩道を横切るときは、歩行者がいなくとも「一時停止」しなければなりませんので、これは✕となります。
次の問題はどうでしょうか?
交差する道路が優先道路であるとき、必ず一時停止して交差道路を通行する車などの進行を妨げてはならない。交差道路を横切るときは、「徐行」でよいので✕となります。
このように、「徐行」、「一時停止」の区別はとても紛らわしいので、注意深く条件を判断することが必要になってきます。
おわりに
他にも、なんとなく正しいことを言っているけれど、ちょっとした文言の違いで○✕が変わってくる問題が多く出題されます。是非こうしたひっかけに気をつけて試験対策を行うことをオススメします。
追記
一時停止すべき箇所
- 道路に面した場所に出入りするため、歩道を横切るとき
- 安全地帯のない停留所で止まっている路面電車に乗り降りする人がいるとき
徐行すべき箇所
- 児童幼児の乗降のため停止している通学通園バスのそばを通るとき
- 上り坂の頂上付近(上り坂すべてではない)
- 勾配の急な下り坂
- 交差する道路が優先道路であるとき
一時停止・徐行しなくてもよい場所
- 信号機が青色の踏切
〰以上、〰未満

積載量に関しては、表記の重量未満でなければいけません。
覚えておきたい数値
- 普通自動車と順中型の乗車定員は10人以下
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